損切りの練習方法について
「損切りの練習方法」についてお話させていただきます。
その前に復習も兼ねて、前回の内容について、
簡単におさらいしておきましょう。
前回の記事では、柔道の受身とトレードにおける損切りは同じようなものだと説明しました。
要は「基本」である、と。
そして繰り返し練習を積み重ねることで、
基本である受身(損切り) → 「技術」
にまで昇華させてこそ、その道の達人になれる。
と、そんな話しをさせてもらいました。
詳しい内容についてはこちらでご確認ください。
↓
損切りに対するパラダイムシフト(認識転換)
それでは、早速本題に入りましょう。
「損切りの練習方法」についてです。
1.損切りの練習方法:第一段階“デモトレによるシミュレーション”
なんの売買ルールも持たず、いきなり実戦に出れば、
あなたの資金はあっというまに枯渇してしまう可能性が高いでしょう。
また、たとえ自分なりの売買ルールを持っていたとしても、
実戦の場で売買ルール通りにトレードを実行していくのは、
至難の業なのです。
信じられないかもしれませんが、プロのトレーダーが犯すミスで最も多いのが、「損切りを躊躇する」ことだと言われてるくらいです。
普通の人であれば、自分のお金がリスクにさらされている状態で冷静でなんかいられません。
目の前で含み益が殖えたり減ったり、ましてや含み損が増えているとしたらなおさらです。
そこで効果的なのがデモトレードによるシミュレーションです。
ここで注意していただきたいのですが、デモトレというと売買ルール構築を目的としてやる人が多いのですが、ここでは「損切りの確実な実行」を唯一の目的にします。
ですから、売買ルールについてはシンプルなものをひとつだけ決めればOKです。
しかし、「損切り」だけは厳格に決めて、厳格に実行してください。
株価が損切りポイントに来たら、躊躇なくルール通りに淡々と損切りしていきます。
ここではできる限り本番だと思って感情移入しながらやることが大切です。
自分の感情がどにのように変化していくかを監視するクセをつけておけば、
実戦で役に立つときが必ず来ます。
このデモトレによる損切りシミュレーションは毎日やりましょう。
そして最低でも1日30分はやる必要があります。
はっきり言ってとても退屈です。
僕にとっては柔道の受身の練習が死にたいくらい退屈でした。
それと似ているかもしれません。
でもやってください。
あらかじめ断っておきますが、これが出来ないのであればトレーダーとしての道はあきらめて下さい。
これをやり続けられる人だけが、
トレーダーとして成功する権利があります。
今は理由をあれこれ考える必要はありません。
どうしても考えたいのであれば、やりながら考えてください。
やっているうちにわかってきますから。
2.損切りの練習方法:第二段階“少ない資金でリアルトレード”
デモトレによる損切りシミュレーションで、
損きりに対する抵抗が少しなくなってきたなと感じたら、
次はいよいよ実戦でのリアルトレードをスタートします。
ただし、デモトレによるシミュレーションは変わらず継続してください!
平行してリアルトレードを始めるということです。
ここでの最大の注意事項は、
「あきれるくらい小さな資金で」トレードするという一点です。
「あきれるくらい小さな資金」とは「勝って利益が出たとしても、
「全然嬉しくない」が基準です。
勝てて嬉しいと思うなら、
その資金量はあなたにとって大きすぎると思ってください。
この第二段階は、スポーツに例えるなら「練習試合」です。
練習試合というのは日頃の地道な練習の成果を、
実戦形式で試すためのものです。
全力では勝負しません。文字通り「練習のための試合」です。
デモトレで何度となくシミュレーションしてきた損きりルールを、
リアルトレードで試すのが目的です。
間違っても資金全額を投入するようなことはしてはいけいません。
小さく始めるんです。
仮に10連敗してもトレードが平然と続けられる、
そんな資金サイズが目安です。
そしてここでもやはりフォーカスすべきは
「ルール通りに損切りする」ことです。
実際にやってみればすぐにわかることですが、実戦で損きりが続くと、
ルールを守ることが難しくなってきます。
デモトレでは感情移入してやることが大切だと言いましたが、
ここでその意味がわかってくるはずです。
大事なことなので何度でも言いますが、
このリアルトレードの目的はただひとつ。
“デモトレで何度となくシミュレーションしてきた損切りルールを、
リアルトレードで試す”
ことです。
もっと簡単に言えば、「損切りに慣れてしまう」ことこそ目的です。
この練習を続けていく効果として、
最初は損切りに対して感じていた苦痛が、徐々に薄れてて来ます。
やがて損切りに何も感じなくなり、淡々と損切りが実行できるようになり、
最終的にトレード結果に一喜一憂するということがなくなれば、
この練習は成功です。
“負けても悔しくないけど、勝ってもそれほど嬉しくない”
そんな状態を目指していきます。
3.損きりの練習方法:第三段階“利益を最大化させるための損きりルールの構築”
ここから話す内容はとても重要です。
人によってはこれから話す内容を聞いただけで、
トレード成績が劇的に改善する可能性も秘めています。
それくらい価値がある話であるという認識だけは持った上で、
心して聴いてください。
では行きましょう。
ここまで話してきた1.と2.の練習方法を、本当に着実に、忠実に、
愚直に、続けていれば、
ある日を境に、ある重要な事に気づきます。
(ほとんどのトレーダーがこのことに気づくことなく、相場から姿を消していきます。)
このことに気付いた少数のトレーダーだけが、
弱肉強食の相場の世界で生き残ることができるのです。
僕は今、「気付いた」と言いました。
「気付く」とは能動的であり自発的です。
「教えてもらう」は受動的であり受け身です。
僕はあなたに、これから答えを教えます。
教えはしますが、気付くのは他でもないあなた自身です。
ですから、答えを聞いただけで「わかった」つもり、
にだけはならないで下さい。
答えを聞いて、もしもまだ気付いていないと感じるのであれば、
とにかく1.と2.で伝えた練習を、着実に、忠実に、愚直に、
続けることです。
続けていれば必ず「気付き」が訪れますから。
その時まで自分を信じて続けてくださいね。
では答えを言いましょう。
弱肉強食の相場で、少数のトレーダーだけが気付いている重要なこと。
それは、
「損失を一定にコントロールしてさえいれば、利益のコントロールは必要ない」
という事実です。
そもそも「利益のコントロール」自体不可能なことなんです。
未来のことは友達にドラえもんでもいない限り、絶対にわかりません!(笑)
未来の株価の動きがわからない以上、利益がどうなるかは相場の行方次第なんです。
だからある意味、「利益は放置する」くらいで良いのです。
へたにコントロールしようとすれば、利益を減らしてしまう結果になるのが落ちです。
しかし、損失はコントロール可能です。
積極的に徹底的にコントロールします。
この利益と損失に関する2つの事実を合理的に整理すると、
考え方はこうなります。
「損失をどのようにコントロールすれば、利益を最大化できるだろうか?」
この視点で、過去のトレード記録を検証していくのが第三段階になります。
検証する上で最も重要なファクターは「データ量」です。
1.と2.でできる限り沢山のデータを蓄えておくことがポイントとなってきます。
データ(過去の売買記録)が多ければ多いほど、この検証作業から導き出される“答え”は
再現性の高いあなただけのルールになるのです。
前回のメルマガで、「損切り」=「技術」と伝えました。
まさにここでやる検証作業こそ、損きりを技術に昇華させていくために必要な練習ということになります。
以上、「損切りの練習方法」と題して1.〜3.までお伝えさせていただきました。
いつになく長くなってしまいましたが、今回お伝えした内容は、
あなたがトレーダーとして成長していくために必要不可欠なことばかりです。
人間は忘れる生き物です。
今日の内容も、時が経てば忘れてしまいます。
ですから何度も読み返して自分のものにしてください。
そしてできれば、今日の内容を誰かに教えてあげましょう。
それが最強の勉強法です。
学んだことをストーリーにして人に伝えられれば、
あなたが理解できている証拠です。
これもやってみればわかりますが、聞いた話を人に伝えるって、
意外に難しいですから。
是非やってみることをお勧めします!
損切りの練習をするにあたって、非常に参考になる書籍を紹介しておきます。
因みに、この本は個人的も10回以上読み返しているバイブルです!
ゾーン 「勝つ」相場心理学入門
最近はオーディオブックもあってこれも便利です。
[オーディオブック] ゾーン 「勝つ」相場心理学入門
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