損切りに対するパラダイムシフト(認識転換)
僕は小学生4年生のころ、柔道を習っていました。
柔道に対する興味など全くなかったのですが、
病弱でよく風邪をひいていた僕を父親が心配し、
丈夫な体にするために無理やり習わされました。
もう、週一回の道場通いがいやでいやで(笑)
中でも一番嫌いな練習メニューがありました。
「受身」の練習です。
何故嫌いだったかというと、その練習自体が死ぬほど退屈だったからです。
柔道では、まずはじめにこの「受身」を覚えさせられます。
それこそ、飽きるほど何度も反復し体に動きを覚えさせます。
何度も何度も同じ動きの繰り返しです。
小学生の子供で、あれが楽しいという人間がいたとしたら
かなりの変わり者だと思いますね(笑)
しかし、退屈でも大事だから最初にやるんですね。
受身の練習は、怪我をしないためなんです。
対戦相手に技を掛けられ、投げられた瞬間に、
とっさに(無意識に)受身をとれるように、
日頃から練習をしているわけです。
受身を身に付けないで実戦に入ったとしたらどうなるでしょう。
おそらくかなりの確率で大怪我するでしょうね。
さて、そろそろ本題に入りましょう。
トレードでの損切りは、柔道でいうところの受身みたいなものです。
損切りができなければ遅かれ早かれ、
資金に大きなダメージを与えることになります。
ところが、多くの人が損切りできずに、
市場から退場宣告を受けてしまいます。
頭ではわかっていても、体が反応しない。
デモトレでは難なくできていたはずの、マウスをクリックするという
極めてシンプルな動きが、実戦ではできなくなってしまう。
ましてや時間軸の短いスキャルピングなどでは、
一瞬の躊躇が命取りになったりします。
では何故、頭でわかっていることが、本番でできないのでしょう?
答えは簡単です。
柔道の受身の練習と同じで理屈です。
「損きりの練習」が足りていないのです。
いや、「足りていない」のではなく、
「何もしていない」がより正確でしょう。
そもそも「損きりの練習」などという概念すらないでしょう。
損切りの練習をせずにトレードをするから大怪我するんです。
受身ができないのに柔道で試合するようなもんです。
偉そうに言ってますが、僕自身が骨身に染みています。
損切りできず、資金に大きなダメージをくらうたびに、
「次は必ず損切りするぞ!」と心に誓いを立てます。
そしてまた同じ失敗を繰り返す。。。
そんな自分に苛立ち、自己嫌悪をし、後悔する。
トレーダーなら誰もが経験する第一段階の大きな壁ですね。
この第一段階の壁を乗り越えるためには、
ひとつのパラダイムシフト(認識転換)が必要になります。
トレーダーとして進化するために、極めて重要なパラダイムシフトです。
それは、
「損切り」=「損失」
↓
「損切り」=「技術」
このパラダイムシフト(認識転換)です。
「損切り」は「損失」ではなく「技術」である。
「技術」である以上、それを「技術」として磨き上げなければなりません。
「技術」を磨き上げるために「練習」があるわけです。
一流の柔道家は受身の技術も一流だと聞いたことがあります。
もう何がが言いたいのかおわかりですね。
そう、
一流のトレーダーは損切りの技術も一流なのです。
「損切り」を一流の技術まで昇華させた人間だけが、
一流トレーダーなんです。
ほとんどの人は売買手法ばかりにとらわれ過ぎています。
もっともっと損切りを覚えるべきです。
一流トレーダー = 損切りを一流の技術まで昇華させた人
です。忘れないでください。
長くなってきたので、今日はこのへんで失礼します。
次回は、「損切りの練習方法」について具体的にお話していきますね。
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